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新機種 Google Pixel 3a、発売日から修理OKです!
お知らせ 最終更新日: 掲載日:

2019年5月7日(日本時間5月8日)、マウンテンビューで行われているGoogle I/O 2019においてGoogleのスマートフォン最新機種となる Google Pixel 3aと3a XLが発表されました。昨年秋発売の Google Pixel 3/3 XLよりも価格を抑えたミドルレンジのモデルとなる3a/3a XL、日本では5月17日より販売となります。

私たちもGoogle正規サービスプロバイダとしてiCracked Storeで発売日からしっかり修理できるように準備を進めております。

初トレーニングは4月上旬、テキサス州ダラス郊外にあるアディソンという都市のGoogleオフィスで行ってきました。
今回も各国から修理業者が集まっての合同研修。半分くらいは前回と同じ顔触れでしたが、新たな国からも参加者がいたり、世界各国に仲間が増えていく感じが嬉しいですね。前回一緒に飲んだPulsのお兄さんとも再会できました!

色々と注目されるGoogleの新機種、機能紹介や現行機種とのスペック比較はITニュース系のサイトで記事がたくさん出てくるでしょうから、私どもからは修理の準備状況に加え「修理屋から見た Google Pixel 3と Google Pixel 3aの比較」をご紹介させていただきます。

Google Pixel 3a/3a XLの修理は簡単?!

スマートフォンの修理で圧倒的に多いのは割れてしまったディスプレイの交換です。
iPhoneのディスプレイ交換は受付手続きや動作確認などを含めても30~40分で完了しますが、Google Pixel 3/3 XLでは修理で2時間ほど頂戴しています。

Google Pixel 3の画面交換に時間がかかる理由は2つあるのですが、一つ目は構造の違いです。
最近のiPhoneは全てディスプレイ側から外していくのですが、Google Pixel 3/3 XLではまずは背面ガラスを剥がします。背面から内部の部品を一つづつ取り外していき、最後に残るのが画面とフレームです。分解が終わったら新しい画面とフレームが一体化したパーツに、取り外した部品を全て取り付けていくのです。そして最後に背面ガラスを張り付けて完成となります。

つまり Google Pixel 3ではディスプレイを交換するのに、スマートフォンを完全に分解する必要があるのです。

二つ目の理由は、背面ガラスの接着の強さです。
Google Pixel 3/3 XL(特にXL)の背面ガラスを本体に張り付けている接着シールが、恐らくスマホ史上最強レベルに強力です!
まずは20分ほどヒーターで温め、その後もさらに20分ほどかけて、何回も温めなおしながら少しづつ剥がしていきます。さらに本体とガラスに残った接着シールのカスを剥がすのにも一苦労!2時間のうち半分の1時間近くはガラスを剥がす地道な作業に充てられます。

この超強力な接着シールは防水性能にもつながるのでユーザーにとっては良いことなのですが、修理する側からすると本当に手強い相手です!

さて、今回の新機種も大変な作業になることを覚悟していたのですが、、、思いのほかスムーズでした!

 

まず、分解は画面側から取り外していく形に変わりましたので、画面交換であれば全部を分解する必要はありません。

そして一番の強敵だった接着シールもずいぶん優しいものに変わってます。iPhoneで使用されているものに近いですね。

慣れてきたら画面交換の作業だけであれば10分程度でできるでしょう。基板交換などが必要であれば完全分解をすることになりますが、それでも1時間もあれば充分だと思います。

ただし、Google Pixel 3a/3a XLは防水ではありませんので、ご利用の際はご注意ください!

Google Pixel 3a/3a XLの外観

Google Pixel 3aと3a XLの違いは画面サイズです。3aは5.6インチ、3a XLは6インチとXLが一回り大きくなっています。

日本では海外と比較して大きいスマホが売れない傾向にあります。iPhoneでも一回り大きい「Plus」の販売比率は低いですし、Google Pixel 3と3 XLでもXLの比率は低いようです。しかし今回の3a XLは手にしてもさほど大きいという印象は受けませんでした。

画面サイズが6インチとGoogle Pixel 3 XLの6.3インチより少し小さくなっていることに加え、比較的幅がせまく縦長な筐体であるため、持ちやすいからでしょうか。
3aと並べてみてもそれほど大きいと感じないですし、この差であればXLを選ぶ方が多くてもおかしくないと思います。

 

Google Pixel 3/3 XLで私どもが行った修理ではもちろんディスプレイ破損の交換が一番多いのですが、次に多かったのは破損した背面ガラスの交換です。強化ガラスとはいえ、やはり落としたら割れたりヒビが入ってしまうこともあります。

Google Pixel 3/3 XLがアルミフレーム+背面ガラスとなっているのに対して、今回の3a/3a XLはポーリカーボネートの一体型ハウジングになっています。もちろんポリカーボネートも破損することはありますが、ガラスよりは少ないのではないでしょうか。

ところでポリカーボネートだとおもちゃっぽく感じるのではと思った方、大丈夫です!高級感あります!!

Google Pixel 3同様に Google Pixel 3aも、つや有り・つや消しのツートンになっています。つや消しの部分は表面に特殊な加工がされており、さらっと指すべりがよく高級感のある仕上げになっています。でも側面には加工がされていない部分もちゃんと残っているので、手が滑って落としそうな印象はありません。しっかりホールドできます。

 

Google Pixel 3a/3a XL、かなりイイと思います(個人的には Google Pixel 3a XL一押し)!
現行の3/3 XLと比べるとCPUなどは抑えられていますが、重たい3Dゲームなどでなければ充分快適に動作してくれるはずです。背面カメラは Google Pixel 3と同スペック、そして驚かされた「夜景モード」や「ポートレートモード」などAIを駆使した高度なカメラ機能もそのまま使えます。やはり最新のGoogleのサービスを快適に使えるのはポイントが高いです。
ディスプレイも有機ELが採用され、日本版はFeliCaも搭載し、Google Pixel 3の良いところの多くを残したまま、価格が半額というのはとても魅力的です!

私どもも発売日からきちんと各店で修理を行えるよう準備を整えておりますので、万が一、とても運悪く、購入して早々に落として壊してしまったかたは、ぜひiCracked Storeへお越しください!

最後にお世話になったGoogleのオフィスを少しだけご紹介。

ご存知の方も多いと思いますが、Googleのオフィスでは飲み物も食べ物も無料で提供されています。私たちも食堂で社員のかたと一緒にランチをいただきましたが、とても美味しかったです!
食堂にはアイスクリームが何種類も用意されておりハーゲンダッツまで食べ放題。Googleロゴ入りビリヤード台もあります!

この職場環境、羨ましすぎます!