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Google Pixel 9 Pro FoldのケースをMagSafe対応にしてみた件

コラム 最終更新日: 掲載日:
Pixel 9 Pro FoldのケースをMagSafe対応にしてみた件
目次

Pixel 9 Pro Foldにもケースはつけるべし

昨年、Pixel Foldが発売されたときにケースはつけた方がよいことをお伝えしました。それはPixel Foldのフレームやヒンジ部分がインナーディスプレイと一体化された部品のため、フレームやヒンジの傷を治すにはインナーディスプレイまで交換する必要があり修理価格が非常に高額になってしまうからです。

今回のPixel 9 Pro Foldはとても薄くなり、ディスプレイも大型化して前モデルより大きく進化していますが、構造は同じですのでやはりケースは必須アイテムです。前回は薄型のケースとストラップを推奨させていただきましたが、今回はMagSafe対応のケースを試してみました。

MagSafeはご存じの通りAppleがiPhone 12以降のモデルに搭載しているワイヤレス充電の仕様で、マグネットを組み込んだワイヤレス充電器をワンタッチで装着できます。充電器以外にもスマホリングやモバイルバッテリーなど、MagSafeに対応したアクセサリが多数発売されています。そしてこれらのアクセサリを使用可能とするAndroid向けのMagSafe対応ケースもあります。

今回、MagSafe対応ケースにした理由の一つは、落下防止にスマホリングを使いたかったこと。そしてもう一つの理由が、大画面でカーナビアプリを使いたかったことです。スマホのカーナビアプリはどんどん進化しており、車載用のカーナビより手軽で便利なのですが、通常のスマホでは画面サイズが少し小さいのが玉に瑕です。MagSafe対応ケースにして、スマホリングと車載充電器を簡単に変更できれば使い勝手がよさそうです。

ワイヤレス充電ができない!?

まだPixel 9 Pro Foldが発売前(執筆当時)ということもあり、MagSafe対応ケースはほとんど見当たりません。Pixel 9や9 Proと比較するとかなり少ないです。とりあえず薄型のケースを2つ購入してみました。スマホリングを取り付けてみましたが、ぶら下げても外れてしまう気配はないので大丈夫そうですね。

しかしどちらもMagSafe対応の充電器に取り付けてもワイヤレス充電ができません!

始めはケースの厚みのせいかと思いましたが、少しずらすと充電が始まるのでそうではなさそうです。そこでFold本体の背面パネルを取り外して調べてみると、どちらのケースも金属リングの位置が本体の充電用コイルの位置からかなり上方にずれています。充電器が正しい位置に取り付けられないため充電できなかったのですね。
しっかり調べてからケース作れよ!

ちなみに同じ理由で従来のPixel Standも、そのままでは9 Pro Foldの充電はできないようです。スマホ本体の充電コイル位置が低すぎるのが問題なので、スタンドに何か置いてスマホの位置を2〜3cm高くすれば充電できるはずです。

普通のケース+メタルリング

MagSafe対応にするためのメタルリングを試してみました。薄い金属や小さい磁石をリング状にしたもので、片面がシールになっており、スマホ本体やケースに貼り付けることでMagSafe対応のアクセサリが使用できるようになります。

MagSafe非対応のケースに貼るとこんな感じになります、、、あまり格好よくはないですね。それにシールが剥がれてスマホが落下するのも少し心配です。

しかしケースの内側に貼ると、スマホ本体とケースの間に隙間ができてしまいます。それにケースが間に挟まることにより磁力が弱まってしまい、スマホリングがすぐに外れてしまい役に立ちませんでした。

通常ケースをMagSafe化してみる

このままでは悔しいので通常ケースの内側にメタルリングを埋め込んでみようと思います。

購入したケースは内側にフェルトが貼り付けてあったので、メタルリングのサイズをカッターで切って剥がします。そのあとヤスリを電動ドリルに取り付け、メタルリングを張り付ける箇所が薄くなるようひたすら削っていったのですがこの作業が大変でした!

充分な磁力を得られるにはかなり薄くする必要がありますが、なかなか思うように削れません。凸凹になったり、一部プラスチックを貫通してしまったりと悪戦苦闘。手作業でやるような作業ではなかったと大後悔です。

なんとかある程度の磁力が得られる薄さになりました。当初予定していた金属製のメタルリングよりも、磁石を埋め込んだものの方がハマりが良かったので変更。このリングを張り付けて、念のため切り取ったフェルトも貼り直しておきます。
プラスチックと一緒にフェルトも削ってしまい、かなり隙間が空いています。

充電できる「ほぼMagSafe対応ケース」が完成

スマホリングを取り付けてぶら下げられる状態にはなりましたが、MagSafe対応ケースと比べると吸着がやや弱い感じです。

車載充電フォルダーに取り付けてみました。車が激しく揺れたら落ちるかもという不安はあるものの一応実用レベルといえます。充電しながらカーナビアプリを大画面で使うという当初の目的は達成できました。(普通のスマホより断然見やすいです!)

せっかくの大画面で薄型のPixel 9 Pro Fold、ケースはつけたほうがいいけど分厚くはしたくない。そんな方には薄型のMagSafe対応ケース&スマホリングがお勧めです。

プラスチックを削る専用ツールをお持ちのプロの方は、ぜひ気に入ったケースのMagSafe化をお勧めします。チャレンジされる方のために正しい位置を書いておきます。

「横の位置=スマホ本体の真ん中 / 縦の位置=リングの中心がスマホ本体の下端から6㎝になる位置」

それ以外の一般の方は、ちゃんと充電できるMagSafe対応ケースが発売されるのを待ちましょう!

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