有機EL（OLED）と液晶（LCD）の違いってなに？素材や発光の仕組みについて解説

スマートフォンに採用されているディスプレイは、液晶（LCD）が主流でしたが、最近のスマホ、特にハイエンドモデルと呼ばれるものには、有機EL（OLED）が採用されています。

何故、有機EL（OLED）が採用されるようになったのでしょうか？ここでは、有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違いや仕組みについて詳しく解説しています。

目次

1. 有機EL（OLED）とは
2. 液晶（LCD）とは
3. 有機EL（OLED）と液晶（LCD）の違い
   1. 有機EL（OLED）の仕組み
   2. 液晶（LCD）の仕組み
4. 有機EL（OLED）のメリット
   1. 消費電力が少ない
   2. 映像や画像の美しさ
5. 画面修理は端末に合わせたディスプレイを選択
6. 有機EL（OLED）ディスプレイの修理なら iCracked へ
7. まとめ

有機EL（OLED）とは

OELD（Organic Electro Luminescence Diode：有機発光ダイオード）とは、有機ELを用いたディスプレイのことです。「有機EL（OLED）」と併記されることがあります。

液晶（LCD）とは

LCD（liquid crystal display：リクイッド・クリスタル・ディスプレイ）とは、液晶を用いたディスプレイのことです。「液晶（LCD）」と併記されることがあります。

有機EL（OLED）と液晶（LCD）の違い

有機 EL ディスプレイと液晶ディスプレイには、素材と発光の仕組みに違いがあります。

有機EL（OLED）の仕組み

有機 EL （OLED）には、有機 EL 素子が使用されています。電気が流れることで素子自体が発光して、キレイな発色を実現させます。

このような仕組みのため、素子自体が発光する有機 EL ディスプレイには、バックライトが必要ありません。

また、有機 EL ディスプレイは、RGB （赤・緑・青）の 3 つの画素が一つにまとまっています。 色を表示するときは 3 つの画素それぞれが発光するので、色が混ざることがなく、鮮明な発色になります。

液晶（LCD）の仕組み

液晶（LCD）には液晶という物質が使用されています。電流を流すことで光を通したり遮断したりすることができます。この性質を応用して、液晶の背面から光をあてることで映像が映し出されます。

このような仕組みのため、液晶ディスプレイの明るさや色合いはバックライトの性能によって変化します。

また、液晶ディスプレイは、 RGB（赤・緑・青）の 3 つのカラーとフィルターとシャッターがあり一つの画素にまとまっており、色を統制しています。

例えば、3 つのシャッターをすべて開くと「白」、すべて閉めると「黒」になります。色のコントロールはカラーフィルターをシャッターで隠しているだけなので、色が消えるわけではないため、色が混ざる部分があり、ぼやけた発色になります。

有機EL（OLED）のメリット

有機EL（OLED）が採用された背景には、使用するメリットが存在します。ここでは、有機EL（OLED）のメリットについて解説します。

消費電力が少ない

有機ELディスプレイは、液晶ディスプレイに比べて消費電力が少ないです。素子自体が発光するので、バックライトが必要ないためです。

消費電力が少ないということは、バッテリーの電力を消費しないということなので、その分、バッテリーの持続時間が長くなるというメリットがあります。

映像や画像の美しさ

有機ELディスプレイは、素子自体が発光するので、発色が良く色彩表現も豊かなため、美しい映像や画像を映し出します。

液晶ディスプレイのようにバックライトが必要ないので、光を邪魔することがないので、より自然で美しい色合いが表現できます。

画面修理は端末に合わせたディスプレイを選択

正規店（正規のサービス）を利用される場合は、修理前と同じディスプレイを使用するので気にする必要はありません。色合いの違いなどが見られる場合は個体差の可能性が高いです。しかし、非正規店を利用する場合は注意が必要です。

例えば、iPhoneの場合は、iPhoneⅩ以降のハイエンドモデルで、有機EL（OLED）ディスプレイが採用されています。

iPhoneⅩ以降を非正規店で画面修理する場合は、有機EL（OLED）ディスプレイ使用の有無に注意する必要があります。

有機EL（OLED）ディスプレイではなく、液晶（LCD）ディスプレイを使用している非正規店が存在するからです。画面修理の値段が安い修理店を選んだ場合、液晶（LCD）ディスプレイを使用している可能性がありますので確認しておきましょう。安いことが一番重要である場合は、気にしなくてもいいかもしれません。

しかし、これまで解説している通り、画面の発色や色合いなどは変わってしまいます。変わらず、美しい映像や画像、スピード感のある映像を求めている場合は、有機EL（OLED）ディスプレイを使用している修理店を選びましょう。

有機EL（OLED）ディスプレイの修理なら iCracked へ

iCracked は、非正規店でありながら、iPhoneⅩ以降のハイエンドモデルの画面修理には、有機EL（OLED）ディスプレイを使用しています。

スタンダードモデルとハイグレードモデルの2種類を準備しており、どちらも有機EL（OLED）ディスプレイです。

スタンダードモデルは、「コピーパーツ(互換パーツ)」です。

また、ハイグレードモデルは、「純正と同じ液晶(有機EL)パネルを組み立てて作ったパーツ」です。純正と同じ液晶(有機EL)パネルに、コントローラーやコネクタ、ケーブルなどを取り付けて組み立てた交換パネルですので、見た目もタッチ操作性も純正と変わらない高品質なディスプレイです。

まとめ

有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違いや仕組みについて解説しました。有機ELディスプレイの方が、消費電力を減らすことができ、画面に映し出される画像や映像が色鮮やかです。

スマートフォンの画面修理が必要になった場合は、正規店、もしくは有機ELディスプレイを使用している修理店を選ぶことをおすすめします。

iPhoneの画面修理